心映画家 吉田瀬七

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日々の記録

19 Jun 2024

糸蘭のこと

行きつけの美術館に、白い繊維がフワフワとまとわりついているような不思議な草があった。なんだろうと思っていたら、白い花が咲いていた。アプリで調べてみたところ「イトラン(糸蘭)」という名前を知った。花言葉は「勇ましい」「偉大」「私に近づかないで」。

18 Jun 2024

年を取ること

ある漫画の中にあった、

「大人にはなりたくないけれど、年は取りたい。」

私は誰かを深く想ったり、心配したり、したことはない。

こんなに深く想われて、心配されて、いるけれど。

17 Jun 2024

信じていたこと

昔は、雲に触れられることを信じていた。今は触れない前から触れられないことを知っている。

だからと言って、悲しいとも思わない。

明日は雨が降るらしい。

16 Jun 2024

色のこと

「光」を描きたいと、思ったのだ。

「光」を描きたい、と思っただけでF80号のパネルに向かって絵の具をぶっつける。

なんとなく、ゴッホを思う。ゴッホのような人間にはなろうと思ってなれるものではないがゴッホの「星月夜」のような絵を描きたいと思う。正気ではない、しかし、その激しいうねりはどこか穏やかなものを感じさせる。

そうしたら、「これはすごいかもしれない」という「色」が生まれた。

吉田瀬七とは、まだこれだけの人間である。

「光」は描けない。しかし、「色」を生み出すことができる。

15 Jun 2024

猫のこと

民家の石垣の間から、薄茶のトラ猫にのっしりと睨みつけられる。「何だコラ」と吉田瀬七も睨み返す。去り際、ふと振り返ると、鞠のような子猫が、コロコロと躍り出てきた。あの、薄茶のトラ猫は、母だったのだ。

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