心映画家 吉田瀬七

心映画家 吉田瀬七

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見たもの、聞いたものの記録、その感想

4 Sep 2024

今日の作品のこと

 背景にペンでたくさんの模様を、全体のバランスを見ながら頑張って描いたが、蝶を描いたら殆ど消えてしまった。勿体無い。

 蝶はたくさん見かけるが、いざ描こうと思うと意外と複雑で難しい。

 目の覚めるような青はウルトラマリン。

17 Aug 2024

好きな色のこと

 吉田瀬七は色が好きだ。

 緑が好きだ。

 緑の濃い通学路を通って、学校に通った。名前も知らない花をむしって母へのお土産にした。今でも、外に出ると緑に惹かれる。この季節には、強い緑の中に私の好きな花がたくさん咲いているので、嬉しい。青い露草はパッと明るい。白い百合の花の凛とした姿に憧れる。向日葵を見つけると妙にドキドキする。

 緑には、命を感じる。

16 Aug 2024

個展の準備のこと

 吉田瀬七は11月と12月にカフェで個展を開催する予定である。まだまだ先のことだと思っていたが、そろそろ宣伝や作品の準備をしなければならない。

 11月の個展では雲を描いた作品を展示したい。その為の作品もいくつか準備してあるが、宣伝用のDMに使う作品はどうしようかと迷っている。小さな作品をいくつか組み合わせて作っても良いだろうが、メインとなる作品をソロで使って制作した方がいい気がする。

 夕暮れの赤い雲にしようか。安らぎの青い雲にしようか。覆い被さってくるような厚い雲にしようか。

15 Aug 2024

愛犬の好きなもののこと

 愛犬の全体像を描こうとするがいつも描いている顔の印象が強い為か、顔を大きく描いてしまったせいで胴と爪先がはみ出てしまった。そんな愛犬が好きなものは、母と餌と父の靴下。

14 Aug 2024

今日描いたスケッチのこと

 実家にいるうちに、実家にいる間にしか描くことのできない絵を描きたいと思う。大抵は愛犬の似顔絵だが、今日は母の肖像画も描いてみる。愛犬を描いた絵なら大抵「良いね」という感想をくれる母だが、自身の肖像画に対しては「もっと美しく描いて」と多少不満顔だった。面目ない。

13 Aug 2024

迎え火のこと

 迎え火をした。

 チリチリと揺らぐ赤い色が優しげに見えたのは、これがご先祖さまに帰ってくる場所を教える為の色だということを、知っているからだろうか。

12 Aug 2024

愛犬と弟のこと

 弟が帰ってきたときは弟のことなどすっかり忘れた様子で唸って睨みつけて、コソコソ距離を取ってばかりいた愛犬が、今日はやけに弟と仲が良い。ふと気づくと、一人と一匹で大して広くもないソファの上に寛いでいた。帰省して以来毎日餌をあげ、散歩に連れて行く吉田瀬七にすら、ここまで親しまない愛犬である。

11 Aug 2024

正面から見た愛犬の表情のこと

 久しぶりに正面から見た愛犬の表情である。

 目が大きくて耳の毛がうねっている。姿だけなら気品に満ちていて賢そうだと言われる。実際には隙を見せると悪戯ばかりする犬である。

 愛犬のこの頃のお気に入りの場所は和室の入り口の前。和室が一番涼しいので、そこが一番過ごしやすいらしい。今もその場所でぐぅぐぅ寝ている。

10 Aug 2024

毎日描く愛犬の表情のこと

 毎日描く愛犬の表情は毎日変わる。

 愛犬の表情も毎日変わるが、愛犬を描く吉田瀬七の心持ちも毎日変わる。

 今日描いた愛犬の表情は母から「可愛い」と感想を言われた。

 実際は、もっと貫禄のある表情をしている愛犬である。

9 Aug 2024

久しぶりの電話のこと

 久しぶりに祖母に電話した。

 声を聞くと、元気そうで安心する。背後ではひ孫たちがケンカをしているらしい賑やかな声が聞こえてきた。若いエネルギーから、良い刺激を受けて欲しい。

8 Aug 2024

目で訴えてくること

 我が家の愛犬は目で訴えてくる。

 勿論、人間とは違うので、なにをしてくれ、かにをしてくれ、と言葉で訴えることはないのだがその目は口よりも饒舌で、かつしつこい。時には日に何回でもご飯や散歩をねだってくるようであるが、勘弁して欲しい。

 しかし、愛犬には人間の言葉が通じないので、ひたすら目で訴えかけてくるのだ。時々、吠える。

7 Aug 2024

いつもの朝のこと

 今日も愛犬のスケッチをする。

 朝、愛犬は父に散歩に連れて行ってもらう。その後、ゲージの中に引っ込んで眠る。ご飯の時間になるとのこのこ出てきて、こちらをじっと見る。ご飯の催促をしているらしい。人がバタバタしていても平気で寝ているような愛犬だが腹時計は正確らしい。

6 Aug 2024

他人に作品を見てもらうこと

 新しい作品を人に見せるときはいつも緊張する。見て欲しい、そして出来れば褒めて欲しいから見せるのだが

「もっと良くできたはずだ」

 という気持ちが必ずついてくる。

 他人からの評価が気になるのは臆病だが、他人に作品を見せるのは勇気だと、吉田瀬七は勝手に思うことにする。

5 Aug 2024

「わんちゃんだー!」のこと

 今日、愛犬の散歩をしていたら近所の子どもが愛犬を指差して「わんちゃんだー!」とはしゃいだ声を上げる。何と答えれば良いのか吉田瀬七には分からず、子ども相手に無愛想に手を振ることしか出来なかった。子どもは吉田瀬七と愛犬が角を曲がるまで「わんちゃんだー!」と繰り返す。自分も小さい頃があったはずなのに、その頃の気持ちを忘れているのが不思議である。

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